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初めての茶杓作り - 八風吹不動天辺月 -

先日,木彫家 前島秀光さんにご指導いただき、茶杓作りに挑戦しました

櫂先を曲げる作業を終えた竹の中から好みの物を選びます

私は逆樋で力強い節が個性的だった煤竹を選びました
煤竹は萱葺屋根の垂木竹や囲炉裏の天井にわら縄で縛り付けられていたもので、およそ130年燻された京都の農家さんのものでしたが、現在このような日本家屋で生活される方は僅かで、昔ながらの煤竹を手に入れることは難しくなっているそうです

豆カンナで形を作り、櫂先を整えていきます

正直いうと、さぁ削ろう!と思ったらば,はて,どんな形だったかしら…と
これまで目にした茶杓を思い浮かべながら、まるで想像の動物を描くように削り、全くのオリジナルですが、どうにかそれらしい形に仕上がってきました

最後に粗めのサンドペーパーで形を決め、整ったら順々に細かい目のサンドペーパーで丹念に磨き、最後に切り止めをし、布で磨いて完成!

そして,おこがましいと思いつつ
銘を「天辺月 てんぺんのつき」と付けました
由来は禅語の『八風吹けども動ぜず天辺の月(八風吹不動天辺月)』から…

解釈は色々とあると思うのですが
私が教えていただいた八風とは
利・り:得したい,成功したい
褒・よ:褒められたい
称・しょう:称賛されたい
楽・らく:楽しみ,楽したい
以上「四順 しじゅん」は、こうありたい,思われたいと願う心
衰・すい:肉体的精神的に衰えたくない,財産を喪失したくない
毀・き:批判されたくない
譏・き:そしられたくない
苦・く:苦しみたくない
以上「四違 しい」は、こうなりたくない,思われたくないと願う心

人と関わり生きている以上,上記のような八風…いろいろなことに心が動くものですが
地上でどんな風が吹こうとも,またどんな大荒れの天気でも,天上のお月様は揺らぐことなく輝いている
そんな,何時も動じないお月様のようにはなれないまでも
自分の身の丈を自覚し,さはさりながら,心を磨く努力をしつつ
常に素直な心で向き合い真心をもって生きたい
そんな思いを込めて,初めての茶杓の銘を「天辺之月」としました

前島さん自作木製マグカップの淹れたて珈琲のもてなしで始まった先生を独り占めの贅沢な茶杓作り
手作業しつつ、いろいろなお話をするなかで「人と会うことからすべてが始まる。人と人との出逢いの尊さ」を改めて感じ、豊かなお人柄の前島さんとのご縁を有り難く思いました
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